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証券とは?証券取引の基礎知識! – Asset Management Academy

証券とは?証券取引の基礎知識!

株式投資に興味を持つと、「証券」という言葉を必ず目にします。「証券って何?」「証券と株って同じ?違う?」これから株式投資をする方にとって、証券が何かを学ぶのは最初の大切なステップです。証券とは簡単に言うと「企業や金融機関が発行する、法的効力のある証明書」を意味します。

▼この記事でわかること

・証券とは?
・証券と株の違い
・証券の種類
・証券会社の役割

この記事を読めば、証券がどんなものなのか、 どう活用すべきなのかまでわかるように解説をし ます。今後の投資に役立ててください。


証券とは?大きく分けて2種類

「証券」は広義の概念のことです。 一般的には、証券は大きく2種類にわけられます。

①有価証券
②証拠証券

それぞれについて詳しく解説します。


①有価証券とは?

有価証券の特徴は、証券に権利が結合していることです。

つまり、持っているだけでその権利を実施(行使)できます。

有価証券も5つに分けることができます。

・資本証券
・貨幣証券
・商品証券
・受益証券
・預託証券

■資本証券(株式・債券など)

「証券」や「有価証券」と言われるとき、一般的には「資本証券」を意味します。「投資」に興味がある人は、「株式」や「債券」などの言葉も聞いたことがあるでしょうか?「株式」や「債券」とは、「資本証券」の一部です。

他にも、株券、社債権、国債証券などと呼ばれるものが、資本証券に当てはまります。

所有者は資本提供者に対し、配当金や利子の請求権があります。 具体的には、企業や金融機関が資金調達する際に用いられます。 証券市場で売買されており、投資をする際は一般的に資本証券を扱うことになります。

■貨幣証券(小切手・手形など)

貨幣に対して請求権のある証券を意味します。「貨幣請求権証券」と呼ばれることもあります。小切手や約束手形、為替手形など、現金と交換できるものが当てはまります。金銭の決済時や、送金の手段として利用されています。 。

■商品証券(倉荷証券・船荷証券など)

特定のサービスを請求できる権利があります。倉荷証券・船荷証券・商品券などがこれに当たります。 所有することで、サービスを受ける権利を証明できるのが商品証券です。

■受益証券

信託財産の出した成果を受け取れる権利です。例えば、海外で発行された株式を、国内の信託銀行を通して受益証券発行信託に設定した場合です。 投資家としては海外企業の株式を日本の証券会社を通して購入しやすくなり、海外企業にとって は日本など企業の所在地国外からも資金を調達しやすくなる方法として扱われます。 また、貴金属などの高価なものに対しても、受益証券が有効です。 金の現物を購入する場合、移動をさせる手間や、保管にお金がかかる他、盗難の恐れがあります。しかし、受益証券を購入することで、実際には金の現物を購入したことと同等ではありますが、移動をさせずに売買が可能になります。

■預託証券

海外での株式を流通させるため、発行されます。 現代では、証券会社を通すことで 中国やアメリカをはじめとする海外の株式を購入することが可能になりました。とはいえ、全ての国の株式が対象になるわけではありません。 そのような場合に、預託証券を利用します。預託証券とは、受け渡しが難しい海外の株式の代わりとして発行される証明書のことです。銀行に株式を預けることで、株式の引き渡しを行ってもらいます。 その際に発行されるのが、預託証券です。


②証拠証券とは?

有価証券では、権利が証券に結合していると説明しました。一方で証拠証券では、権利があるという事実を表しているだけです。つまり、証拠証券自体には価値はなく、財産を持っていることを証明しているだけと言えます。

例えば、下記の例があげられます。

・領収書
・預金通帳 ・保険証券
・借用証
・ロッカーの荷物引き取り証

有価証券の場合、権利が結合しているため、譲渡すれば新しい持ち主に権利が渡ります。

しかし、証拠証券はそもそも権利譲渡を前提にしていません。つまり、売買をする際の対象にはなら ない代わり、紛失した際にも何らかの方法で再度権利証明 の発行ができれば、利用が可能です。


株とは?証券との違い

株と証券を混合する人や、違いがわからない人は珍しくありません。答えは、「株は証券のうちの1つ」です。上記でご紹介した、権利が結合している「有価証券」にあたります。

株式は1000株単位での購入のみが認められる場合も多いです。1株単位で購入が可能な場合にも、単価は高めに設定されていることがほとんどです。株を購入する場合には、最初にある程度まとまった資金が必要になると思っておきましょう。


企業の経営状況により値が上下する

株式は一般市場でのみ売買が可能で、企業の経営状況次第で値が上下するのが特徴です。 いつでも同じ価格で売買できるわけではないからこそ、投資として扱われます


株式での稼ぎ方とは?

株式投資で稼ぐといえば、株の売買により生じる利益を見込むのが1つの手です。 他にも、企業によっては分配している配当金により利益を出すことも可能です。 つまり、株式を所有しているだけで、配当金が得られます。 配当金は現金ではない場合もあります。例えば、企業が提供する商品が配られることも多いです。 特に普段からよく利用する企業であれば、配当益を楽しめるのも株式の特徴です。



証券会社は必要?仕事の内容

証券会社とはつまり、投資家と企業の仲介をする仕事を受け持ちます。 厳密に言うと証券会社の業務は多岐に渡りますが、投資家が証券取引を利用する際に証券会社を 利用する主な理由は、仲介としての役割をになってもらうためです。

証券を通して投資をしようと思ったら、証券会社を通すのが一般的です。では、証券会社を通さなくてはいけないかと言うと、そんなこともありません。日本では自由に投資をすること自体は可能ですが、手間や安全性を考えると、証券会社を通すの が得策でしょう。


証券会社を通すべき理由

証券会社を通すべき理由は、主に3点です。

①法律上の安心して取引できる
②投資自体の安全性がある
③直接交渉が不要になる

■①:法律上の安心して取引できる

証券会社を通すと、日本の法律に従った取引をしてくれるため安心できます。自分で取引をする場合、気づかずに不法な投資をしていたり、詐欺に引っかかってしまうという危険性があります。つまり、全て自己責任で取引をしなくてはいけなくなります

■②:投資自体の安全性がある

証券会社が取り扱う投資の場合は、投資先の透明性が高いです。なぜなら、業績や決算などが公開されているから。一方で、自分で取引をする際には、自分で取引先の安全性を確認する必要があります。 場合によっては現地に足を運び、投資先の業績や決算に関する内容を聞き取り調査する必要があります。投資先の情報を自分で確認するのは、とても非効率的だと言えます。

■③:直接交渉が不要になる

証券会社を通さない場合、投資資金を回収するときにも、自分で投資先へ交渉しなくてはいけません。一方で証券会社を通すということは、証券取引所などの市場で売買をすることになります。常に売買環境が整っているため、取引がかなり効率化されます。


証券とは?基礎知識をつけて取引を始めよう

今回の記事で、証券とは何か、株式とはどんな仕組みなのか、証券会社は利用すべきなのかなど の基礎知識を学んで頂けたと思います。これから証券取引をする方は、ぜひこの知識を活用して、実践にうつしてみて下さい。